週刊ユベントスfrom中目黒
2004−2005シーズン【セリエA】



週刊ユベントス 2005年2月〜2005年3月☆★☆ 更新日2005.3.24
■第29節 今期最低の試合は、エンジンがかからないまま試合終了。レッジーナはこれでよいのか?
■第28節 キエーボ 微妙な判定に沈む。でも肉眼の判定には限界があるよ。
■レアルに快勝! ちょっとロートル軍団すぎるます
■第27節 スタジオオリンピコでカペッロが吠える。ファンの標的カッサーノが魅せる。
■第26節 息切れユーベ。シエナ相手にホームでやっと一息。
■第25節 サン・フィリッポの大観衆の前でメッシーナは熱い戦いを続けた
■第24節 さすがのウディネーゼもイアクィンタ抜きでは
■第23節 パレルモはトーニとコリーニを中心とした強豪チームです。ミラン2連敗後にユーベも2連敗ででお付き合い
●第19節〜第25節へ戻る
●第13節〜第18節へ戻る
●第1節〜第12節へ戻る
●トップページへ戻る


「週刊ユベントス」from中目黒 2004年4月〜 セリエA
 山手通り11FよりWELCPMEエメルソン&カペッロ
(節操がないのがユーベファンです。いい物はいいんです)
(エメルソンとネドベドがいればFWは誰でもよいのかも?と思い始めた男の勝手な観戦日誌)


   ☆異論反論オブジェクションと励ましの投稿?はこちらにメールください!☆
   

2005.3.21(月) 第29節 ローマ対ミラン atオリンピコ  ◎録画観戦◎3.1型生放送有り◎ スカパー

私見としてはややローマを建て直したかに見えたデルネーリ監督が、辞任という発表だが事実上更迭された。
そして後任はあっと驚くブルーノ・コンテイ...82年W杯優勝の立役者 ローマ最大の英雄の登場である。
50歳になったコンテイ氏はやんちゃ坊主の面立ちから、残念ながらややジジイになっていたが、
トレードマークの長髪と今見るといかにも南部出身というゴリラ面(失礼)でベンチに...凄く懐かしい。不思議な感覚である。

選手たちもコンテイの初陣を飾ろうと、今期見たこともない激しい動きでミランにプレスをかける。
但し、攻撃は両サイドの上がりが全く見られずに、トッテイ・モンテーラ・カッサーノの黄金のトライアングルだけで攻めて来い。...
という点が残念であるが...
リードホルム監督のもと、ファルカン、セレーゾ、バルトロメイ、ロベルト・プルッツオなど
伝津説的なメンバーと超攻撃的で、 スペクタクルフルなサッカーを右ウイングとして支えた
コンテイ氏の攻撃フォーメーションとしては少し寂しい気もする。
しかし、絶好調のミラン相手に前半は失点しないぞという「超現実的」な選択とも言える。

新監督の思惑通り、前半は0−0で終了した。但し、今節のユーベの試合と違って非常にお互いが激しく見応えがある。
ミランのツートップにボールがあまり渡らなかったことを評価すれば、前半のローマの守りは特筆すべき出来であろう。

でも、やっぱりクレスポだよクレスポ。チェルシーからの「戻ってこいコール」を拒否してるらしい彼のヘッドが炸裂。
カラーゼの技ありの左からのセンタリングを非常に滞空時間の長いジャンプで、見事にゴールに突き刺した。
ローマのGKジャンルカ・クルチはここまで8〜8.5点相当の活躍であったため、大変気の毒である。

ここからのローマは、あまりの規律のなさに怒って帰ってしまった
ルディ・フェラーの気持ちがわかるチームに完全に戻ってしまった。
トッテイやカッサーノが意味のないファールや主審へのクレームを繰り返し、パヌッチがゴール前で故意のハンドでボールを
たたき落とし、レッドカード。このPKをピルロが決めて2−0で勝負アリ。

ここからもおまけがあってプリンシペ・トッテイが意味不明に相手の足を蹴って2枚目のイエローで退場。
キャプテンがこれじゃあ−−−。永遠にキングになれない王子なのか? 
ここ20年間でイタリアが生んだ最高のゲームメーカーである...間違いなく才能はあるのに..

ミランが2−0で7連勝(^_^;


2005.3.20(日) 第29節 キエーボ対ユベントス atデッレアルピ  ◎録画観戦◎3.1型生放送有り◎ スカパー

解説者も驚くほどユーベの選手の動きが悪い。ユーベの...カッペロの代名詞であるプレスは全く機能していない。
というか、プレスのような動きすら見られない。
これはもしかすると「本字の試合は休養だと思って流してくれ」というカペッロの指示でもあったのかと思われるほどの体たらくである。

しかし、それ以上に情けないのが、自由にボールを持たしてもらいながら全く仕事が出来ないレッジーナの中盤である。
逆に、ワントップと守備的な布陣を引いたのにあまりにもユーベに自由させせれて、面喰らっているようにも見える。
今シーズン最低のないようのまま前半を0−0で終了。

後半になって、ギアがやっとセカンドに入ったようなユベントスであったが、一次の勢いから完全にダウントレンドのレッジーナには、
ローギアののままでもチャンスが訪れる。
いつのまにかチーム内得点王となったデルピエーロがズラタンからのご馳走様パスをゴールエリア内でフリーでトラップして難なくゴール。
1−0になった後は、更につまらない試合展開のまま...レッジーナはモザルトしかサッカーをやっていないように見える状態で、
だらだらと時間が経過し1−0で、全く危なげなく、且つファンでも眠くなる試合のまま終了。

こんなに覇気がなくやる気のないジャンルカ・ザンブロッタとマウロ・カモラネージは、初めて見ました。

なんかミランみたいな勢いとスペクタクルがなさ過ぎですね。  なんかスクデットを争ってるチームに見えませんね。
まあ、レアル戦でスペクタル5試合分位見せていただいたし、エネルギーは10試合分位使い果たしたのかもしれませんが。




【日本代表について】
小野しんじが無事イラン戦合流の模様ですね。
私は自他とも認める中田フリークですが、「日本代表は小野のチーム」です。
相手が誰であれ完全に自分の領域を支配できる小野が、完全な体調で試合に望めれば...
アウエーのイラン戦に、テヘランで10万人の観衆の中でも、イランから勝ち点を奪うことは夢でも奇跡でもなんでもない。
見ててください。



2005.3.14(月) 第28節 キエーボ対ユベントス atマルカントニオ・ベンテゴーディ  ◎録画観戦◎3.1型生放送有り◎ スカパー

ホームでありながら、セルジオ・ペッリシエのワントップという守備的な布陣のキエーボに対して、ユーベが序盤から攻めまくる。
レアルマドリー戦に快勝したかならのか、選手の表情はにこやかで自信に溢れている。そのためか中盤でダイレクトパスが良く繋がる。
まるで、プラティニとマルコ・タルデリのコンビが中盤にいるような錯覚すら覚える。 そりゃ誉めすぎか? 
しかし、ズラタンを欠くFW陣が決定機を決めきれない。レアル戦勝利の立役者トレケゼも最初の20分ほどは溌剌とした動きを見せたが
連戦の疲れからか足が重たそうである。
一方的に攻めながら、ボールパゼッションが圧倒的に上回りながらノーゴールのまま前半を0−0で終了。

後半早々に、満を持してフェデリコ・コッサートを投入してツートップ体制とする。 よーし勝負だ!の気合が伝わって来る。
ダンナ、ランナ、のベテランDF陣とルカ・マルケジャーニが静かに、しかし熱く燃えているのがわかる。

そして、ドリブルでユーベDF裏を抜け出したセルジオ・ペッリシエのシュートがバーを叩き、ゴールラインすれすれに落ちたボールは
スピンがかかってゴールには入らずにブッフォンの手の前にバウンドして収まった。
...と当然ユーベファンの私の目には映り、ホッと安堵しましたが...
確かに、スローを見るとゴールラインを割ってます。 ゴールしてます。

でも肉眼の判定には限界があるよ。

そんなこんなの中、トレセゲを下げズラタン・イブラヒモヴィッチを投入するとボールの収まり所がはっきりとし
また、徐々にユーベペースとなったきた。更に、アレックスと交代で入ったルーベン・オリベラが左サイドを支配し始めた。
そして、そのオリベーラがゴール左サイドから見事な左足のゴールをネットに突き刺して、ユーベが先制する。
※しかし、その数分後にレッドカード!!!!

正直に書こう。ユーベは過去キエーボに7戦全勝で相性が非常に良いとアナウンサーが過去の結果だけからのたまっていたが、
おそらくその内の6試合以上を見ている私の目には、キエーボに不運とやや不利な判定が2〜3回程度あったと記憶している。
南部のプロンビチアのチームとのアウエー戦は、ユーベにとって不利な判定が多数ある。(あたりまえだが)
しかし、北のプロビンチア(特に新興チーム)とのアウエー戦では、あまりアウエー的な判定を受けていないかもしれない。

あくまでも私見ですよ。





2005.3.11(金)  CL決勝トーナメント一回戦 ユーベ対レアルマドリー atデッレアルピ フットボールCX

すばらしい。

ジダンもフィーゴも凄いのだけどさすがに年齢的に峠は越したね。
 これに引きずられてラウールとベッカムもやや年老いて見えたのは私だけなのか?

途中経過は詳しく知らんが、ロナウドのシュートがポストを掠めそうになった後....
ズラタンの根性ヘッドの折り返しをバイシクル気味に決めた。
トレセゲのゴールは今シーズン(世界)のベストゴールに間違いない。
彼は本当にビックゴールでゴールを決める。

そして、試合は延長戦に...マルセロ・サラジェッタの低い弾道のシュートが美しくゴールに突き刺さった。
上半身の軸がしっかりした抑えたすばらしいシュートであった。

この試合を生で見れない共聴3.1型でスカパーに加入してる自分は、なんのためにスカパーに入っているのだろう
..と最も重い話題を突きつけられた試合であった。

チェルシー対バルセロナも面白かったです。こちらは地上波ですがしっかり堪能しました。
ダバディがゲストの時は解説者は不要であると思ったのは私だけであろうか。
でもねダバディ君。世界一のストライカーはアンリでなく、グジョンセンでもなくトレセゲ!(またはロナウドでしょう)。

アンリが世界一の基準であるところは絶対違いまっせ



2005.3.6(日) 第27節 ローマ対ユベントス atオリンピコ ◎録画観戦◎3.1型生放送有り◎ スカパー

カペッロを迎えて異様な盛り上がりを見せるスタジオ・オリンピコ...
「カペッロが忘れられない」というよくわからんコメントを発したカッサーノにも容赦ないブーイングが飛ぶ。

イタリア代表よりも破壊力がある3人(モンテーラ、カッサーノ、トッテイ)でユーベDF陣に対して突っかけるドリブルと、
トッテイの相手のタイミングをうまく外した緩急の変化のあるパスで果敢に攻め込むが、ユーベDFを突破することは出来ない。
3人による中央突破的な攻めだけではなく、サイドアタッカーを含めた攻撃が必要であろう。
徐々にユーベペースになり始めた前半10分過ぎに、カモラネージのFKをフリーになったズラタンが強力なヘッディングを
ゴールラインに叩きつけた。辛くもイバン・ペリッツォーリが片手でクリアーするが、このクリアーボールをカンナバーロが難なく先制。
その後も、終始ユーベがペースを握り、いつ追加点が入ってもおかしくない状態であったが
オフサイドの位置にいる味方2人を非オフサイドの位置から飛び出したカッサーノが左足で豪快に決めて、前半39分にローマが追いついた。
このまま前半は終了。私の世代にとってのシタリアンダービーであるユーベ・ローマ戦はやはり一筋縄では行かないのか?
前半の試合内容は、今シーズン屈指の息を呑む攻防・激しい球際のせめぎあいである。 
※カッペロのゲームとしては珍しい打ち合い合戦で両チームのよさが消されていなくて大変面白いし、見応えがある。

後半開始早々に、マルセロ・サラジェッタがペナルテイエリア突入時に倒されてPKをGETし、
デルピエーロが観衆の妨害や騒音に負けずに、冷静にゴールネットに突き放した。

しかし、この1点のリードでせめぎあいの乱戦を嫌ったカペッロは、なんとアレックスに代えてペソットを投入して守りを固める。
ここからは、ローマの激しい攻めを凌いでカウンターを仕掛けるリアクションサッカーになってしまった。
カウンターの方が確かに決定機は作り出し始め、更に、右サイドのマンシーニを無力化させて完全にローマの攻撃を遮断した
「結果的にはすばらしい判断」であったが、前半とはうって変わって落ち着いた試合になってしまい、やや物足りないことは確かである。
チャンピオンズリーグも控え、途中より省エネモードにてアウエーで2−1。後半の試合内容にケチをつけるのは罰当たりか




2005.2.27(日) 第26節 ユベントス対シエナ atデッレアルピ ★LIVE★ スカパー

正直、年明けからやや息切れ状態でズタボロの我がユーベであるが、
さすがにシエナ相手にホーム戦であった為、さすがに楽な戦いが出来るかと思いきや、
トレセゲをインフルエンザで欠き、ネドベド不在の布陣のためか、好機を外しまくり、
残留に執念を燃やすシエナに守りきられて、前半35分までは0−0の膠着状態。

トーレ・アンドレ・フローの高いモチベーションと明らかに峠は過ぎたがスキを見逃さない姿勢のキエーザにはゴールを脅かされた。
アレックスがゴール前を横切るパスをヒールで決めて、デルピエーロ健在を デッレ・アルピ のティフォージにアピールした。
前半は冷や汗の1−0で終了。

後半5分にエメルソンがヘッドで決めて2−0。これで勝負あり。
その5分後にPK職人がネットを揺らして3−0。
レアルマドリー戦後に、なんとか一息つけました。




2005.2.20(日) 第25節 メッシーナ対ユベントス atサン・フィリッポ    スカパー

サン・フィリッポに40,000人を集めたメッシーナは気合はいりまくりで、ユーベに対するチェックは必要で出足も早い。
ユーベノ弱点であるボランチが、マヌエレ・ブラージが北朝鮮戦の遠藤のように出来が悪く、球際もせり負け続ける。
デルピエーロのドリブル突破くらいしか見所がないまま前半は0−0で終了。メッシーナは勝ち点1獲得の希望に溢れ選手にも笑みがこぼれる。

サイドの選手なのに、その爆発的な左足のキック力から多くの得点を挙げているアレッサンドロ・パリージと
リッカルド・ザンパーニャにゴールを驚かされるシーンが続く。
俺はこのイタリアンゴリラみたいなパリージ...俺は好きだよ。
パオロ・モンテーロが先発して、チーロ・フェラーラ、アレッシオ・タッキナルディなどが途中出場する「懐かしショー」を展開してる間に
0−0で引き分け。
ミランに見劣りするのは明らかにボランチポジションであると再確認した試合であった。


2005.2.13(日) 第24節 ユベントス対ウディネーゼ atデッレ・アルピ    スカパー

スパレッテイは本当いいチームを作りました。脱帽です。
ヨルゲンセンがいなくなってどうなるかと思ったチームは、最もセリエAで決定力がないFWと思われるダビド・ディ・ミケーレの活躍もあって
完全にCL圏内入りが今期の目標となった。
やや調子を落とし始めたかに見えたズラタン・イブラヒモヴィッチが、技ありのシュートを決めて、モルガン・デ・サンクティスとセンシーニを悔しがらせた。
ビンチェンツォ・イアクィンタというエース且つ楔を欠く布陣ではさすがに苦しそうだ。中盤の選手は才能がありそうでなそうなディナターレに
ボールを預けてよろしく!の単調な攻めに終始する。前半1−0で終了。

後半4分に”ネドベド不在時の大エース”マウロ・カモラネージが難なく決めて2−0で得意の省エネモードに突入してしまう。
こうなると試合はあまり面白くない。

日本代表よりも決定力がないダビド・ディ・ミケーレにロスタイムに得点を決められ、2−1の辛勝。



2005.2.6(日) 第23節 パレルモ対ユベントス atラ・ファボリータ  ◎録画観戦◎3.1型生放送有り◎ スカパー

パレルモ戦とサンプドリア戦の結果は同じであるが、中身は全く異なることを理解せねばならない。
エウジェニオ・コリーニとシモーネ・バローネの両ボランチを好守の中心とするパレルモは
コリーニが好守に目を光らせ、フランコ・ブリエンツァ、ランベルト・ザウリ、ルカ・トーニを自在に操り、
また、トーニは前線で楔の仕事をこなすだけでなく、その身体的能力と個人技からユーベDFにプレッシャーをかけ続ける。

ダビド・トレゼゲとズラタン・イブラヒモヴィッチに効果的なパスが繋がらない。
また、たまにパスが通っても孤立した二人はドリブル突破にも精彩がない。
ネドベト欠場後の今、完全にユーベのエース格であるカモラネージが右サイドにいないことより、サイドを押し込めない。
エメルソンしか攻撃の起点が出来ない。
それでも時々ゴール前まで迫るものの、アンドレア・バルツァッリとジュゼッペ・ビアーヴァを中心とした強固で闘志に溢れたDFラインを崩せない。
力が拮抗して見応えのある前半は0−0で終了。

しかし、コリーニはキエーボといい、パレルモといいこのクラスの中盤を指揮させたら
間違いなくNo.1プレーヤーだなあと感心している間に、後半も40分が過ぎた。
そして、前線で頑張りつづけたフランコ・ブリエンツァにご褒美のゴールが後半45分に生まれた。

せっかくミランが2連敗して最大8に開いた勝ち点差は、ユーベも2連敗して一気に詰まった。ユーベファン以外には最高の展開であろう。

今日の試合をどうのこうではなく、前節のサンプ戦に勝たなければいけなかった。
まぎれもない強豪であるパレルモ相手にアウエーでは最初から勝ち点1で御の字だったのだから...



これは、負傷者の状況とあわせて「今シーズン最大のピンチ」である。








|| トップへ戻る ||